店長のひとりごと


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2002年6月25日(月)

自分の家に武装集団が攻めてきたらあなたはどうしますか?

「日本国憲法の問題点」小室直樹著(集英社インターナショナル)

質問です。

あなたは日本海に浮かぶある小さな島に住んでいます。

あなたがいつも通り朝食を食べていると、突然武装ヘリコプターが飛来し、自
動小銃で武装した男数十人が降りてとなりのあなたの知り合いのうちに入って
ゆきました。すぐに銃声が聞こえ、あわてて外をみると武装グループの中心に
血だらけのあなたの知り合いがぐったりと動かないまま横たわっています。

しばらくすると、警察と自衛隊が来ましたが銃撃戦の末、島中の警察と自衛隊
員が全滅してしまいました。

良く見ると彼等の軍服には某国の国旗が描かれています。

ふと、足元を見るとさっきの戦闘で自衛隊が使っていたと思われる自動小銃が
落ちています。あなたは過去に自衛隊に入隊した経験があり、自動小銃の使い
方は分かっています。ここから撃てば彼等を今全滅させることも可能でしょう。

辺りは不気味に静まりかえり、殺されたらしいあなたの知り合いの奥さんと子
供が泣き叫ぶ声ばかりが聞こえてきます。

さあ、あなたならどうしますか?。









正解は

「自分の家の窓という窓から白い布をたらし抵抗の意思のないことを示す」

です。間違っても撃ったりしてはいけません。

どうです?。正解でしたか?。

武装した男3人は某国の国旗の描かれた軍服を着ているのだから某国の戦闘員
である可能性が高いのです。
また、日本と某国は現在戦争状態にあるといえなくもない状態です。
(アメリカがテロ支援国家として名指しし、対テロ戦争を行っているのでアメ
リカは事実上某国に宣戦布告したのと同じで、日本はそれに参戦を表明して
いるのですから、某国からみれば敵国となります。)

こういう場合は戦争状態にあるといえるので、戦闘員、非戦闘員にかかわらず
「戦時国際法」に従って行動することが国際条約になっています。

戦争にもルールがあるって
知ってました?。

私は最近知りました。
それまでは戦争映画を見るたびに「何で捕虜を殺さないのか」
「アメリカ軍の飛行機とそっくりの飛行機で爆撃する」
とかしないのか不思議だったのです。

戦争の目的は「国際紛争の解決」であって「人殺し」ではありません。
だからルールがあるのです。

例えば、
「非戦闘員は殺してはならない」とか、
「戦闘員はその国の目印をつけておけ」とか、
「捕虜に対して人動的な待遇をしなければならない」とか、
「病院船を爆撃してはならない」
とかがあります。

撃ってしまったら最後、あなたを含む集団は不法戦闘員とみなされ、島の住人
全てを皆殺しにされても文句は言えなくなってしまいます。

この「日本国憲法の問題点」によるとこういった事を国民に教育していないこ
とは憲法違反になるんだそうです。

そりゃ、そうだわな。
上記のような状況では、自分だけ撃たなくたって誰かが撃っちゃうよね。
そうしたら、子供も含めて全員皆殺しだよ!。

何でも、日本国憲法98条に

「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守する
ことを必要とする」

とあり、

「この国際法規のうちもっとも重要なものの一つに1949年の「ジュネーブ
4条約がある」

んだそうで、

これには

「締結国は、この条約の原則を自国のすべての軍隊及び住民に知らせるため、
平時であると戦時であるとを問わず、自国においてこの条文の本体をできるか
ぎり普及させること、特に軍事教育及びできれば非軍事教育の課目中にこの条
文を含ませることを約束する」

っていう「公知条項」ってのがあるんだそうです。

日本はこれに違反しているので憲法違反だそうなんです。

ちなみにいわゆる「戦時国際法」では以下の4条件を満たしているときに限っ
て、合法的な「戦闘員」と認めることにしているんだそうです。

(1)部下について責任を持つただ一人のものが指揮していること
(2)遠方から認識することができる固着の特別標章を有すること
(3)公然と武器を携行していること
(4)戦争の法規及び慣例に従って行動していること

と、すると

「上記4項目を満たさずに戦闘行為を行うのが一番まずいんで、やるんならこの
条件を満たしてからやれ!」

ってことですね。

ちゃんと教えてよね!
私や家族や仲間の命にかかわる事なんだからさあ。
頼むよ、マッカーサー様!!。(人のせいにするな!!<--天の声)